目ずらし記事

mezalaのブログ

椋鳥の襲来

めずらしきこと。
 今年も例年どおり桜桃の実が赤く色づいている。
 しかしながら,このご時世だとナマモノを親類・ご近所・同僚に気軽に配布できないという状況であるため,一応,ひと枝だけは対鳥類防衛用の網かけはしたものの隙間だらけだし,ひたすらゲリラ的に襲来する鳥類の蹂躙を受けているという状況である。
 今日は在宅勤務を終えてから畑に水遣りをしようと思って庭に出ると,一羽の椋鳥が網にひっかかってぶら下がっているという状況に出くわしてしまった。憎らしい盗っ人だが,そのまま死んでくれると心持ちが悪いので助けないわけにもいかない。
 以前,網を切って放してやったところ,その穴がどんどん広がって網の役割を果たさなくなってしまったので,出来る限り網を切ることなく外してやろうと思うわけだが,鳥の羽毛は意外に深く,どのように網の目が食い込んでいるのかおよそ見えないので,半時ほど費やしても進展しない。
 椋鳥の方は,最初のうちは完全に観念してしまっていたのか,長時間逆さまにぶら下がって疲れてしまっていたのか,ひどく大人しくしていたのだが,だんだん隙きあらば逃げてくれようと思い始めたのか,ギャーギャー騒ぎ始めているし,そのうちお仲間まで近くの電線にとまって鳴き始めるという始末である。
 もしかすると網の隙間から侵入して,何かの物音に驚くなどして逃げようとした結果,外に向かって引っかかったのではあるまいかと考え,網をひっくり返してぶら下げたところ少し暴れて脚の爪だけが引っかかっている状態になったので,ようやくのことで解放することができた。やれやれ。
 空に向かってぶん投げたら,南の空に向かって真っ直ぐに飛び去った。その後,脚環など何らかの印を付けておけばよかったと思ったわけだが,もうこれに懲りて来ないだろう。
 いや,明日の朝には忘れてるかな……。

薹立ちの季節

めずらしきこと。
 近頃は悲しいニュースが多く,気持ちもふさぎがちになるのだが,野の草花は咲くことを忘れないことが救いだ。ブロッコリーは元々蕾のかたまりのようなものだから,薹立ちと言ってしまうと語弊があるような気もするが,いまや満開の様相である。そもそも,この種類はブロッコリーの中でも,側枝がどんどん伸びてくるスティックセニョールという種類なので,食べきれないうちにそのまま伸びて花が咲いたという状態だ。小さな黄色い花がなかなか可愛い。
 正ちゃん帽のボンボンのような花になっているのは九条葱なのだが,あまり力強く成長しないものだから収穫のタイミングがつかめなくて,なんとなくそのままにしていたらこんな調子である。
 春に背いて逝った方々,別役実氏,手島悠介氏,増岡弘氏,志村けん氏,大林宣彦氏,藤原啓治氏,久米明氏,和田周氏,岡江久美子氏,小島一慶氏,金内喜久夫氏のご冥福をお祈りします。
 どうもこのブログは訃報ブログから抜けられないようである。

季節外れの雪

めずらしきこと.
 天気予報では山沿いで大雪になるかもしれないとは聞いたが,まさか平野のど真ん中でこんな本格的な雪になるとは思ってもみなかった。
この冬が温暖だったせいか珍しく身の入った伊予柑の実も,この雪で凍って不味くなってしまうに違いない。
一応,関東地方で三月に積雪することはそれほど珍しいことではないが,近年の世界的温暖化を考えれば本当に珍しいことになるに違いない。

思い起こせば,自分が小学校に初めて歩いていった入学式の日,ひどい大雪だったという記憶がある。
隙間風の入る古い木造講堂での入学式の最中,小便を漏らしたという災厄に見舞われた記憶もはっきりと残っている。そもそも,そんな寒い日に半ズボンをはかせるウチの親たちはどういうつもりだったのだろう。半ズボンの下のタイツを何筋もの聖水が走り抜けてゆく光景は忘れようにも忘れられない生々しい負の記憶だ。幸い,同級生たちは,区域外の幼稚園に越境通園していた自分のことなど御存知なかったので,それをネタにいじめられることもなかった。

漏らした瞬間の自分の台詞はよく覚えている。……「しまった!」
こんな状況でも,子供向け怪奇時代劇のやや頼りない主人公っぽいのかと,情けなくなる。

馬鈴薯の植付け

めずらしきこと。

 例年,植付けが遅れがちな馬鈴薯だが,今年は何とか二月中に植付けができた。
 ホームセンターで袋売りの単位が3kgだったため,キタアカリ,メークイン,男爵の3種類で合計9kgも種芋を買ってしまった。ちょっと多いかなとは思ったのだが,1kg,3kg,5kgの単位で売っているものだから,なるべくお得に3種類を均等に育てようと思うと致し方ないというところか。あとでよくよく考えてみると,昨年はキタアカリのみ1kgだったような気もする。
 少し大きめのものは予めカットして,切断面を乾かしておいたのだが,そのときに植付け間隔から個数を計算して切るべきだった。いつも株間を空けるために,ひと畝あたり25個計算にしていたところを,30個にもなってしまったのである。かなり株間が狭いので,通常は2本立ちにするところを1本立ちにしなければならないかもしれない。地上部をモサモサ生やしていると,互いに日当たりが悪くなるし,土寄せなども厄介になるに違いないのだ。
 9kgもの種芋で収量が27kgに満たないなんてことになると,あまりにも情けないのである。
 もっとも,毎年情けない状態なのは記録(2009年2010年2011年,〔毎年作っていたが2012-2017の記録なし〕2018年2019年)のとおりである。

「十二人の手紙」で池田昌子さんの声を聴く

めずらしきこと。

 昔の新聞を調べていたら,子供向けのラジオドラマ「子供の爲の鞍馬天狗・山岳党の巻」の項目の出演者に池田昌子の名をみつけた。
 池田昌子と言えば,「銀河鉄道999」のアニメーションでメーテルを演じた女優だ。ほかに思いつくところでは,ウルトラシリーズの比較的新しいシリーズで「ウルトラの母」の声をあてていたり,手塚治虫原作「火の鳥」のアニメーションでは「火の鳥」だったりする。これらの役どころに共通するイメージは「女神」に相当するものだろう。映画の吹き替えでは,オードリー・ヘップバーンを長く担当していたことも納得なのである。
 しばらく前に,日本茶ペットボトルの「綾鷹」のナレーションを聴いて,「なんだか池田昌子の声にそっくりだが,誰だろう?」と思って調べてみたら,まさに本人だったのでひどく驚いたということがあった。いや,実際にはこの順序は正確ではない。調べてみて,本人だったことが意外だったのではなく,「思ったとおり本人だった」と思ったが数十年も経っているのに昔と全く変わらない美声だったことに驚いたのだった。

 引用画像の新聞は,昭和27(1952)年6月15日(日)のラジオ東京(現TBSラジオ)の番組欄の一部である。自分が生まれる前から声優として活躍しているということに更に驚き,詳しいプロフィールを確認すると更に更に驚いた。1939年生まれということだから,このラジオドラマに出演したときは13歳くらいということになる。子役で映画に出演して数年後だ。

 年配になっても声の美しい人は確かにいて,仕事上の付き合いのある音訳者で70歳くらいの方もいるにはいるが,これほど変わらない美声を保ち続けられる人は稀有の存在であろう。

 たっぷりと聴きたくなって選んだのが,「十二人の手紙」である。映画の吹き替えでも共演の多かった野沢那智との共演で,最高のキャストと言えるだろう。

十二人の手紙 (10回)
井上ひさし:原作.
[スタッフ不詳](NHK東京)
出演:池田昌子野沢那智
初放送:1979-09-17~28{FM_ふたりの部屋}.
ステレオ 10分*10
TBSラジオ図書館に異版あり.
各回タイトル:1.悪魔/2.葬送歌/3.赤い手/4.ペンフレンド/5.第三十番善楽寺/6.桃/7.シンデレラの死/8.玉の輿/9.里親/10.泥と雪.

マルゲリットマリーラ(洋梨)

めずらしきこと。
 この品種を購入するのは,2年前に続き2度目である。
 2年前は同じ5kgでも小ぶりのものが14玉だったが,今年のものはかなり大きなものが8玉入っていた。単純計算で600g超であるので,相当大きい。とても一人でまるまる食べられるようなサイズではない。
 また,2年前はほとんどの個体が黄色く色づき,ほぼ熟した状態で届いたが,今回は1個だけが黄色く色づき,残りは青い追熟中の状態で届いた。これは毎日少しずつ消費していく家庭向きとして嬉しい配慮である。果物は熟し始めると傷みやすくもなるので,いっぺんにいくつも熟してしまうと,ひどく焦って消費しなければならなくなるからだ。
 前回は,当ブログで「銘柄の名称はラテン系だが,味はアメリカンという感じである.」と書いているが,今回のものはそこそこ甘くて美味しかった。和梨は大きな方が甘いという印象があるが,洋梨も同様なのかもしれない。
 ひでちゃんファーム丸松農園に,8月29日の予約注文で9月20日到着。【訳あり】山形県産 西洋梨「マルゲリットマリーラ」5kg(サイズおまかせ)が送料込みで2,290円(税込み)。

山形の白桃

めずらしきこと.
八月の末に予約注文しておいた訳あり白桃が届いた.小ぶりな白桃が22個みっしりと箱詰めされている.
丸松農園ひでちゃんファームで,品種・サイズおまかせの4kgで破格の1,980円(送料850円).バカ安である.

一昨年は和歌山産の白桃を取寄せし,これがなかなか悪くなかったのだが,真夏の八月はじめに桃が4kg届くと片っ端から傷んでいってしまうので,結局高くついたという経験から,昨年はこのショップで九月なかばに届くように黄金桃を購入した.思惑通り計画的に消費できたので,今年も同様の時期に届くように北国産の桃にしたのである.残念ながら黄金桃は売り切れてしまっていたが,白桃を試してみるのもわるくない.
まだ,やや硬めなのだが,自分は硬めの桃は好みなのでどんどん食べてしまおうと思う.

今日は,早生蜜柑の予約注文をしておいた.白桃を注文すると同時に洋梨も注文しておいたので,そのうち届くことだろう.
秋の果物は実に楽しみなのである.