目ずらし記事

mezalaのブログ

2011-01-01から1年間の記事一覧

「潮騒の彼方から」を聴く

めずらしきこと。 文化庁芸術祭関係の資料を見ていたところ,2001年にRCC中国放送で制作された「潮騒の彼方から」というラジオドラマが優秀賞を獲得したことを知り,気になって中国放送のサイトを見ていたら,当該録音が直販されているということなので早速…

節句働き

めずらしきこと。 ここ十年くらい実を着けなくなったプラムの樹を伐り倒した。樹勢ばかりが盛んで,子孫を残そうとする必要がなくなったからか,毎年根を苛めてみたりしたのだが全く実を着けないのである。もう我慢の限界だった。 年輪を眺めていると,徒に…

「流木」を聴く

めずらしきこと。 12月30日は,俳優・巌金四郎の忌日である。 巌金四郎は東京放送劇団の発足時に第1期生として入団し,ラジオドラマの黄金時代を支えた俳優のひとりである。出演したラジオドラマは,それこそ数えきれないほどで,どれを聴いたものか非常に悩…

「すぎゆくアダモ」を聴く

めずらしきこと。 12月19日は,作家・辻まことの忌日である。 山男・山ガールには,山岳をテーマにした画文集などで馴染みが深い作家なのだが,一般にはあまり知られていないかもしれない。ダダイズム思想家の辻潤が父だというと少し「ほぉ」ということにな…

市川森一氏の死を悼む

かなしきこと。NHKドラマ 私が愛したウルトラセブン(DVD2枚組)出版社/メーカー: バップ発売日: 2002/10/23メディア: DVD クリック: 17回この商品を含むブログ (9件) を見る 円谷プロダクションの特撮物でデビューし,その後の活躍で第1回向田邦子賞や日本ア…

スズキ CM50 mini CRO Type 2

めずらしきこと。 昔乗っていたバイクを晒すシリーズ(何)ってのをid:nyamaさんが始めたので,自分も晒してみることにした。ところが昔の写真というのはなかなか出てこないもので,こんなこと(何)のために小一時間も費やしてようやく発見。写真を撮った場所は…

よつばと! 11巻

めずらしきこと。 昨日は「よつばと!」の最新刊の発売日だった。仕事の帰りに地元の書店に寄ってみたのだが,凡そ平積みになっているだろうと思って探してみても全然見当たらない。書店からメールで妻に発売日を確認したりした挙句,ちと恥ずかしかったのだ…

ゴンドラの唄

めずらしきこと。 11月19日は,歌人で劇作家でもある吉井勇の忌日である。吉井は伯爵家に生まれ,和歌の道にすすんだ異色の華族である。吉井は東京生まれながら京都をこよなく愛し,多くの歌を残していて,そんな吉井を偲ぶ「かにかくに祭」というのが毎年行…

巨大蜜柑

めずらしきこと。 我が家の庭の蜜柑が収穫時期を迎えている。例年,個体差が非常に激しく,一本の樹に生っているのに味はばらつきがあるし,実のついた数によって大きさもまちまちなのは,特別手入れをしていない庭木ならではであろうか。 さて,その大きさ…

天高く…

めずらしきこと。 近所の県有地が売却され,新しい住宅が建築されることになった。毎日なかなかにぎやかな工事音が轟くようになり,自宅を守っている妻は静かに耐えている。近ごろの住宅工事というのは土日も休まないようで,毎日朝から晩まで音と振動の連続…

右足の腫瘍

めずらしきこと。 飼い犬のマーコの右後足の指の間に腫瘍ができ,動物病院で切除を行った。組織検査をしないと良性か悪性かはわからないということだが,まぁ心配ないだろうということになった。とりあえず一安心である。以前,飼っていたハムスターのむす太…

「絆」を聴く

めずらしきこと。 大滝秀治の文化功労者への選出が決まったことを祝って,ラジオドラマ「絆」を聴いた。 絆 倉島齊:脚本. 須藤辰雄:効果,土居均:技術,松橋隆:演出.(NHK札幌局制作) 出演:大滝秀治,丸谷小一郎,高木孔美子. 初放送:1976-08-28{…

「笹まくら」を聴く

めずらしきこと。 丸谷才一の文化勲章受賞が決まったことを祝って,ラジオドラマ「笹まくら」を聴いた。 笹まくら 丸谷才一:原作,須藤出穂:脚色,宇野誠一郎:音楽. 大八木健治:効果,伊藤孝久:技術,香西久:演出.(NHK東京局制作) 出演:日下武史…

「小笠原からあなたへ」を聴く

めずらしきこと。 10月21日は,詩人で脚本家の川崎洋の忌日である。川崎洋の本によるラジオドラマは数えきれないほどで,その代表作は「川崎洋ラジオドラマ脚本選集」に収録されている。 収録内容は以下のとおり。 虎と東京(1958), 終点(1961), カエル行状…

「りよと九郎右衛門」を聴く

めずらしきこと。 10月20日は,俳優・山本安英の忌日である。自分のつたない言葉で山本安英の偉大な足跡を紹介するよりも,Wikipediaの山本安英の項を見ていただいたほうがよいだろう。とにかく美しい日本語にこだわり,放送劇団養成所などで多くの俳優を育…

「同じ夢を見る者たち」を聴く

めずらしきこと。 本日は長岡輝子の忌日である。昨年102歳で亡くなり,はや1年経ってしまったのだ。 晩年は宮澤賢治の童話や詩を東北弁で語る会を催し,演劇ならぬ朗読で菊池寛賞を受賞している。ラジオドラマでも語りを担当した「同じ夢を見る者たち」を聴…

デニス・リッチー博士の逝去を悼む

かなしきこと。プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠作者: B.W.カーニハン,D.M.リッチー,石田晴久出版社/メーカー: 共立出版発売日: 1989/06/15メディア: 単行本購入: 28人 クリック: 721回この商品を含むブログ (199件) を見る C言語やUNIXの父と呼ばれ…

バッグに悩まされること

めずらしきこと。 かなり長いことユニクロのビジネスバッグを愛用していたのであるが,へたってしまって自立が難しくなったため,昨年ユニクロとDIMEのコラボレーションとかのバッグを買った。ろくに見もしないで買ったため,いろいろと機能的ではあるのだが…

「あたま山」を聴く

めずらしきこと。 9月25日は,俳優・及川ヒロオの忌日である。 及川ヒロオは決して主役をとらない俳優だった。役どころというと,気弱な猟師,陰湿な官憲,寒村の小作人,東北からの出稼ぎ者,などなど渋いというより少し情けない役柄ばかりである。生涯,そ…

「共白髪」を聴く

めずらしきこと。 9月23日は,女優・京塚昌子の忌日である。 手持ちの録音のなかで唯一の出演作である「共白髪」を聴いた。 共白髪 中井多津夫:脚本,小林秀雄:音楽. 江口孝夫:効果,久保田幸男:技術,大西信行:演出.(NHK東京局制作) 出演:伊志井…

「長女」を聴く

めずらしきこと。 9月11日は,劇作家・阿木翁助の忌日である。日本放送作家協会会長を務めた著名な劇作家だが,調べてみると意外なほど音源が残っていない。残念なことだが,活動時期がやや早すぎたようで,放送されるラジオドラマはみな生放送だったのであ…

蜂に襲われる

めずらしきこと。 6〜7年ほど前から,母は庭の草むしりができなくなってしまい,今年も芝生の庭は1メートルほども草が伸びてしまっている。自宅の敷地の草掻きもままならない状態なのだが,どうにも目に余るので草刈機を持ちだして刈ってあげることにした。 …

台所の水栓を交換する

めずらしきこと。 20年以上使い続けてきた台所の水栓が水漏れするようになった。蛇口が連結している袋ナットからの水漏れだけであればパッキンを交換して済むような話なのだが,時々蛇口が曲がっている付近から糸のような水漏れが起こっているのである。これ…

「千鳥」を聴く

めずらしきこと。 9月8日は俳優・東野英治郎の忌日である。東野英治郎と言えば,テレビドラマの水戸黄門役を思い浮かべる人がほとんどであろうと思われるほどのはまり役であった。だが,水戸光圀の好々爺ぶりとは裏腹に,それまでは悪役ばかりだった印象が強…

減ったものは…

めずらしきこと。 3月の地震と津波によって福島の原子力発電所が壊滅したことを要因とする電力不足以来,節電のためにWii FitによるBMI測定をやめていたのだが,さすがに半年近くも体重を測ってもみないのはよろしくないので,昨日久々に体重計に乗った。お…

秋刀魚の味

めずらしきこと。 生の秋刀魚を焼くということがあまりない我が家で,珍しく丸一尾の焼き秋刀魚が食卓に乗った。やはり秋は秋刀魚である。 まいうー ところで自分は大根おろしにポン酢をかけるのが好きなのだが,やはりポン酢は邪道ではないかと思う人も多か…

晩夏

めずらしきこと。 一時期の灼熱地獄はおさまり,すっかり残暑の気配である。例年憎いほど賑やかな油蝉も,今年は出番が足りないまま元気を失くしている様子で,気の毒なほどだ。ふらふらといずこからか飛んできて網戸にとまった油蝉も,こちらが静かにしてい…

原田芳雄氏の死を悼む

めずらしきこと。 俳優の原田芳雄氏が今日亡くなった。数年前に初期の癌が発見され,術後も精力的に活動を続けており,つい先日までドラマ「高校生レストラン」に元気な姿を見せていたので,少なからず驚いた。このところ心優しき初老の役が多く,もう少し太…

「セールスマンCE402号」を聴く

めずらしきこと。 今日は俳優・三島雅夫の忌日である。三島雅夫のラジオドラマへの出演は決して多くないが,とびきりの名演を紹介したい。 セールスマンCE402号 ジュゼッペ・ダガタ(伊):原作,片山京子:訳,横光晃:脚色,広瀬量平:音楽. 久保田浩:演出…

「幻列車」を聴く

めずらしきこと。 本日は俳優・谷口徹次の忌日である。谷口は名古屋放送劇団に属する俳優で,全国区の知名度はないのだが,名古屋弁丸出しの軽妙な台詞回しは高く評価されている。特に中村加奈子との息の合った掛け合いは,他の追随を許さない完成された芸で…