目ずらし記事

mezalaのブログ

椋鳥の襲来

めずらしきこと。
 今年も例年どおり桜桃の実が赤く色づいている。
 しかしながら,このご時世だとナマモノを親類・ご近所・同僚に気軽に配布できないという状況であるため,一応,ひと枝だけは対鳥類防衛用の網かけはしたものの隙間だらけだし,ひたすらゲリラ的に襲来する鳥類の蹂躙を受けているという状況である。
 今日は在宅勤務を終えてから畑に水遣りをしようと思って庭に出ると,一羽の椋鳥が網にひっかかってぶら下がっているという状況に出くわしてしまった。憎らしい盗っ人だが,そのまま死んでくれると心持ちが悪いので助けないわけにもいかない。
 以前,網を切って放してやったところ,その穴がどんどん広がって網の役割を果たさなくなってしまったので,出来る限り網を切ることなく外してやろうと思うわけだが,鳥の羽毛は意外に深く,どのように網の目が食い込んでいるのかおよそ見えないので,半時ほど費やしても進展しない。
 椋鳥の方は,最初のうちは完全に観念してしまっていたのか,長時間逆さまにぶら下がって疲れてしまっていたのか,ひどく大人しくしていたのだが,だんだん隙きあらば逃げてくれようと思い始めたのか,ギャーギャー騒ぎ始めているし,そのうちお仲間まで近くの電線にとまって鳴き始めるという始末である。
 もしかすると網の隙間から侵入して,何かの物音に驚くなどして逃げようとした結果,外に向かって引っかかったのではあるまいかと考え,網をひっくり返してぶら下げたところ少し暴れて脚の爪だけが引っかかっている状態になったので,ようやくのことで解放することができた。やれやれ。
 空に向かってぶん投げたら,南の空に向かって真っ直ぐに飛び去った。その後,脚環など何らかの印を付けておけばよかったと思ったわけだが,もうこれに懲りて来ないだろう。
 いや,明日の朝には忘れてるかな……。