目ずらし記事

mezalaのブログ

「シャレード」を観る

めずらしきこと。
シャレード 日本語吹替版 オードリー・ヘップバーン ケイリー・グラント DDC-067N [DVD] 図書館の新着資料紹介ページは常時チェックしている人が多くいて,特にAV資料となるとたいていは予約が何件も入っているのがふつうなのだが,珍しく予約が1件も入っていないものがあったので予約し借りて観た。
 オープニングも迷路の中にクレジットが表示されるなど手が込んでいるし,サスペンスらしいサスペンスだと思いこんでいたら,最初から最後まで洒落た台詞に吹き出してばかりで,これはコメディ・サスペンスと呼ぶべきものであろう。……と思ったら,パッケージの裏にしっかり「コメディ・サスペンスの傑作」と明記されているではないか。
 それにしても図書館で購入するなら,貸与権付きにとどまるものではなく,きっちり上映権のついているものを調達して,名作映画上映会などに利用してほしいものである。いまどきTVサイズでいいなら自宅でもサブスクで観られたりするのだから,大きなスクリーンで名作を観たいという需要に応えることも必要なのではないだろうか。
 文教予算……特に生涯教育予算なんて近ごろはどんどん削減されているだろうから困難なのかもしれないが。

桜桃 2023

 めずらしきこと。



 昨年は例年になくほとんど実らず,有るか無き実りはすべて椋鳥がついばんでいったのだが,今年は表裏(が有るとすれば)の表らしく非常に多くの実がついたのである。実が多いからと言って,人間様の口に入るとは限らないわけで,そこはしっかりと……鳥が来始めてからだが……ひと枝だけ厳重に網掛けをした。この確保した分はとりあえず温存しながら,高い枝の部分は高枝切り鋏で収穫する余裕が持てたわけだから,結構な量のさくらんぼを各所に配布できたのである。
 おそらく,自分が昨年リタイアして,日中は畑に出ている時間が長かったためであろうと考えている。動く人影があるだけで,鳥は警戒してあまり寄ってこないのだ……一部の図々しい奴らを除外すれば。
 特筆すべきことは,今年はなんと初めてさくらんぼ狩りに人を迎えられたことである。さくらんぼ狩りができる……と人に話しても,その時は「そんなの夢のようですね」とか言うけれど,いざこのシーズンに声をかけても色々と予定も先に立てる人が多く,たいていは毎年変動する短い旬の時期に日程が合わせられないのだ。そりゃそうだ,なにしろ二、三日,長くても四、五日の間の天候に恵まれた日に突然来いと言っても来られるものではない。

HP200LXの復活

めずらしきこと。
 一昨年の八月に「HP200LXの終焉」として記したとおり「首折れ」によって使命を終えたと思われた我が「ぴーちゃん4号(推定)」が,奇跡の復活を遂げたのである。(4号が推定となっているのは,より多くの台数を乗り継いできたと思われるのだが,確実な記録が4台分にとどまるのである。)
 さて,復活を遂げたのは「HP200LX背水の陣」に挙げた3台のうちのA機とB機のミックスだ。所謂「ニコイチ」である。残念ながら,C機は液晶の劣化がその後さらに進んだうえに,首折れB機と同様のヒンジ破損が発生しているため使える部品はなかったと判断された。
 この修理をしてくださったのが,ブログ「We love 200LX」で精力的に情報発信を続けている BlueSky 氏である。修理に関する内容は「HP200LX の相談会を開きました。」のとおりで,まったく BlueSky 氏にどれだけ感謝しても感謝しきれない。なにしろ,久々に電源を入れた首折れLXの液晶を確認した段階ではライン抜けがあったにもかかわらず,組上げたのち,なんと直ってしまっていたのだから,まさに「神の手」なみの手腕を発揮していただいたのだ。
 帰宅後,LXの再設定を行ったところ,左シフトキーとFnキーに不具合のあることが判明した。シフトキーは2個あるのでどうにでもなりそうだが,Fnキーは他のキーとの同時押しで [PGUP]/[PGDN],[HOME]/[END] などの特殊キーになるので,かなり影響が大きい。なるべく早い段階で裏蓋を開け,6B鉛筆を使って接点復活などを試みてみよう。液晶の取り外しやヒンジ筒の脱着に比べれば,素人でも手が出せる程度の軽易な分解作業で,過去に幾度か経験もあるので深刻な状況ではないのである。
 BlueSky氏に改めて心から感謝申し上げ,できるだけ末永く,この稀代な情報機器と付き合っていきたいと思う。

音楽家・坂本龍一氏の逝去を悼む

かなしきこと。
世界的にも著名な音楽家である坂本龍一氏が3月28日に亡くなられたという。心からご冥福をお祈りします。
最初にその音楽に触れたのが,1975年のラジオドラマ「スーパー・パパ」だった。そのころ坂本さんはまだ大学院生だったわけで,とにかくすごく若いときからその才能を発揮していたわけだ。
実は,この「スーパー・パパ」が自身で録音した最も古い音源で,50年ちかくにわたって大切に保存してきた。当時,好きだったシンガー・ソングライター友部正人がラジオドラマに出演すると当日の新聞で偶然知り録音に至ったわけで,坂本さんが音楽を担当していたと知ったのは後のことであるが,ピアノによる静かなBGMがとても印象的であったため,妙に納得したものである。

スーパー・パパ
朝比奈尚行:脚本,坂本龍一:音楽.
高橋美紀:効果,金沢稔:技術,平野敦子:演出.(NHK東京)
出演:友部正人高木均久里千春,ひろ新子,佐藤B作,坂本明,龍昇,悪源太義平.
初放送:1975-08-01{FM_ドラマ}.
モノラル 40分
シンガー・ソングライター友部正人が出演した唯一のドラマ.俳優でありミュージシャンでもある多才な若手劇作家朝比奈尚行の初めてのラジオドラマ.
老朽化した校舎への連続放火事件現場で見かけた少女は,かつて父が密会していた「白薔薇会」の売春婦だった.蒸発した父を探す少年の胸に去来する父のイメージを幻想的に描く.
卑近な話だが,このラジオドラマが放送されたころ,全国で学校が放火される事件が相次いでおり,父が校長をしていた中学校も放火によって全焼した。数年後に犯人は逮捕されたが,なんと消防団員であった。父は責任を取るかたちで翌年は僻地の小学校に異動になったが,犯人が逮捕されたとき父に連絡してくれたのは仲の良かった同期の教員だけで,学校職員の不始末を咎めるようなことを言っていた関係者は冷淡だった。自分はこのとき絶対に教師にはなるまいと思ったのだった。

坂本龍一が音楽を担当したラジオドラマ一覧

手持ちの音源から,坂本龍一が音楽を担当した作品は以下の通り。

俳優・奈良岡朋子氏の逝去を悼む

かなしきこと。
劇団民藝の代表を長年つとめた奈良岡朋子氏が3月23日に逝去された。93歳だったという。心からご冥福をお祈りします。
テレビドラマやドキュメンタリーのナレーターを数多く担当されていたため,落ち着いた深みのある声の印象を持つ人が多いかもしれないし,またそれは事実ではあるのだが,自分にとっては三十代半ばで出演したラジオドラマの若々しい華やいだ声の印象が強いせいか,自分の中で奈良岡さんはそのくらいの年齢から老いてはいないのである。
なかでも,1967年に再制作された名作「夜空」が一番好きなラジオドラマだ。

夜空 (再制作)
木下順二:脚本.
久保博:演出.(NHK東京)
出演:垂水悟郎奈良岡朋子;及川ヒロオ,中尾彬,駒村クリ子.[古賀浩二]
再制作放送:1967-04-26{FM_名作劇場}, 再放送:1982-08-22{R2_ラジオ名作劇場}. ; [初放送:1948-11-03{R1_芸術祭参加劇}, 再制作異版:1957-03-08{R1_思い出の名作放送劇2}.].
モノラル 45分
阿蘇山に死に場所を求めてやってきた男が,道で一緒になったこれも幸福とはいえない孤独なダンサーに過去の思い出を語ってゆく.複雑な人間の心理を描写し尽くした異色ドラマにして,重い主題を真っ暗な夜道で語らせながら,終始明るく清々しいまでの救いを表現した名作.初演時は芸術祭参加作品として放送された.

奈良岡朋子出演ラジオドラマ一覧

手持ちのデータ(一部の音源を愛蔵)から,出演作品は以下の通り。(まだ調査の終わっていない1950年代を除く)

馬鈴薯の新芽

めずらしきこと。
 二月の下旬に植え付けた馬鈴薯(男爵)の芽が1ヶ月もかかってようやく出てきた。

 毎年,早めに早めに…とは思いつつも新芽が遅霜に当たると全滅の可能性があるため,二月の末くらいに植え付けているのだが,二月はずっと平年よりも気温の高い日が続いていたにもかかわらずサッパリ芽が出てこなかったところ,ここに至ってようやく出てきたのである。出てきたと思ったら連日の雨模様である。雨の恵みは当然必要だが,気温も低いので萎縮しているに違いない。

 それにしても,出てくるまでに1ヶ月もかかるということは,もっと早く植え付けてもよかったのではないだろうか。
 三年前は,二月の末に植え付けたら三月の末に季節外れの大雪に遭ったわけだから,いつも安心できるわけではないだろうが,関東のド真ん中でしかも近年の温暖化である。そう滅多にあるものではないだろう。
 そもそも「遅霜」というのが謎なのだ。辞書には「晩霜」の項目で「晩春(四月末から五月)になって降りる霜」とある。早春の霜は当たり前すぎて遅霜とは定義されないらしい。であれば,馬鈴薯に限らず,寒さに弱い胡瓜やトマトも全滅であろう。そんなとんでもない気象現象なのだから諦めもつくというものだ。(いやいや,夏野菜はそれ以降も蒔けるって…)

 来年は,より早く二月上旬くらいに植え付けてみようか。ただし,身体・精神とも冬モードからすぐに脱することができればの話。なかなか容易ならざることなのである,特に精神は…。

作業用エプロンの紐の結び方

 めずらしきこと。

 本の埃で服が汚れるのを防ぐ目的で,ボランティア活動中には作業用エプロンを着用している。丈夫なデニム製の前付けタイプで,丸紐を通しただけのごく一般的な形のものである。サンプル画像は,ガテン系に最も親しまれていると思われるサイト「モノタロウ」で扱っている売れ筋商品だ。

 この手のエプロンの悩みといえば,布とは言え案外重くて首や肩がこるということである。首掛けタイプのエプロンの宿命と言えるのだろうが,たすき紐型のエプロンと比べるとそこがボトルネックである……首だけに…。
 しかも,首掛け紐が長いため,調整した紐の余りが世辞にも格好良いとはいえない。
 そこで,首掛けの紐と腰紐を組み合わせて「X」(たすき)型にする方法を考案したわけである。この結び方にすれば,エプロンによる肩こりが軽減されるに違いないと思われる。




 紐の結び方を示す説明図を書くほどの複雑なことはしていないので,肩こり軽減にかぎらず,誰でも簡単にできる結び方としてもおすすめしたい。
 まず首掛け紐を背中側におろして,輪を作る。結び方の名称としては「ひばり結び」というらしい。「ランヤード・ノット」と言われる,環や穴を通して絶対に解けない結びである。親指と人差し指を輪にした紐の中に入れて二本の紐を引っ張り出せばよい。
 このときに出来た輪の間に,左右の腰紐を互いに両側から通し,輪を絞るだけである。
 エプロンを着用するときは,たすき型エプロンと同様に被るだけで,あとは腰紐の終端を左右に均等に引っ張って体型に合わせて絞り込むだけだから,腰紐を結ぶ必要もない。脱ぐときは逆に腰紐のエプロン側の方を左右に引っ張って緩めるだけである。
 着用中に多少緩む場合があるかもしれないが,エプロンの重みで前から結び目が引っ張られ,結び目を絞る効果があるのか,ほとんど緩むことはなかった。
 後ろからの見た目もスッキリしているし,腰紐に余裕がある場合は,剣道の面の後ろの紐が長く垂れているのに似て,少しかっこいいかもしれない。(笑)