目ずらし記事

mezalaのブログ

季節外れの雪

めずらしきこと.
 天気予報では山沿いで大雪になるかもしれないとは聞いたが,まさか平野のど真ん中でこんな本格的な雪になるとは思ってもみなかった。
この冬が温暖だったせいか珍しく身の入った伊予柑の実も,この雪で凍って不味くなってしまうに違いない。
一応,関東地方で三月に積雪することはそれほど珍しいことではないが,近年の世界的温暖化を考えれば本当に珍しいことになるに違いない。

思い起こせば,自分が小学校に初めて歩いていった入学式の日,ひどい大雪だったという記憶がある。
隙間風の入る古い木造講堂での入学式の最中,小便を漏らしたという災厄に見舞われた記憶もはっきりと残っている。そもそも,そんな寒い日に半ズボンをはかせるウチの親たちはどういうつもりだったのだろう。半ズボンの下のタイツを何筋もの聖水が走り抜けてゆく光景は忘れようにも忘れられない生々しい負の記憶だ。幸い,同級生たちは,区域外の幼稚園に越境通園していた自分のことなど御存知なかったので,それをネタにいじめられることもなかった。

漏らした瞬間の自分の台詞はよく覚えている。……「しまった!」
こんな状況でも,子供向け怪奇時代劇のやや頼りない主人公っぽいのかと,情けなくなる。