目ずらし記事

mezalaのブログ

馬鈴薯の植付け2023

めずらしきこと。
 今年は比較的暖かいこともあり,馬鈴薯の植付けは早めにしようと思ったので,二月上旬にホームセンターで男爵5Kg(ダンボール1箱)を調達した。昨年は早めに調達にでたつもりだったのだが,男爵が品切れしていてやむなくキタアカリを購入したという経緯もあって,やたら早めに調達したというわけである。
 自宅で箱を開けたところ,既にほとんどは芽出しが済んでいる状態であるのはよかったのだが,中には白いモヤシ状の芽が長く伸びているのもある。このモヤシ状の芽は要するに「徒長」した芽であって,あまり有り難くないものなのだ。なんだかひどくがっかりしてしまって,まだ畑づくりの段階だというのに腰が重いままだった。
 二月も最終週を迎えようというところに至って,ようやく畑の耕耘に取り掛かったのが昨日。ガソリンの買い置きもすっからかんであったので,近くのGSに徒歩で5リットル缶を下げて買いに行き,帰りに意外な重さに辟易してしまう。2サイクルエンジンオイルもほとんど空で,今回分がぎりぎり間に合った。実は円安になってから,できるだけ耕耘機を使わないようにしていたせいで,すっかり燃料のことを忘れていたのである。ガソリンの購入後うっかり昼寝をしてしまって,実際に作業を始めたのが15時過ぎである。これでは当日植付けは無理だ。もともと雨が降るかもしれないという先週の予報が外れたので,少し気が抜けていたのだ。種芋の植付けのようなイベント的農作業は,徐々に気持ちを積み上げてゆく準備をしてようやく腰を上げることができる。大した作業ではないのに,気力が極限まで減退した冬の一大イベントなのである。
 そして本日。午前中に,秋の甘藷掘りの結果凸凹の激しい畑を整え,腰を傷めないよう注意して五条の畝を作る。昼食後,種芋の切断と灰まぶし。これが一番やっかいなのだ。基本的に150gを超えるようなサイズは芽の位置に注意しながら3分割する。一般的には4分割するという解説が多いと思われるが,芽の出る位置は茎の付いている側には少なく大抵偏っているので,4分割にすると芽の出ない種芋になってしまう可能性が高いからだ。100g程度の中玉は2分割だが,やはり芽は偏りが多いため結構苦労する。スパスパと思い切りよくは進まないため,正座状態の下肢がしびれてくるほどだ。
 今回は,五つの畝に30cmの株間で植えることを考え,最終的な植付け個数を入念に計算した。毎年,適当に切り散らかしては必要株数をオーバーしてしまい,一度全部置いてから余った種芋を植えるために調整する手間が馬鹿にならないため,きっちり計算しようとしたのである。学習しない自分としては,実に大きな進歩と言える。
 ところがドッコイ。畑の広さの計測に失敗するという大チョンボにより,今年は種芋個数が足りなくなってしまって,100gちかいと思われるものを改めて分割・灰まぶしのうえ株間を調整するという羽目になってしまった。
 個人の進歩というのは,あまり期待できないようである。