目ずらし記事

mezalaのブログ

偏屈な母へ

めずらしきこと。

坂東玉三郎 すべては舞台の美のために (和樂ムック)

坂東玉三郎 すべては舞台の美のために (和樂ムック)

先日,母の誕生日だった。母は相当な変人で,およそプレゼントなど貰っても喜んだことはなく,却って折角の贈り物をけなしたりするような偏屈な人なので,子供にとってはこんなとき実にやっかいなのである。
孫が何かすると多少は嬉しそうにしてみせるのだが,普段が偏屈だから我が家の孫たちはまったく親しみを見せず,まるで無関心なのだからいっそう困ってしまうのだ。
それでも何かせねばと思い,昼休みに職場の近くの書店で歌舞伎の本でも探してみたのだが,いやいや近ごろその手の本はろくなものを置いていないのである。
諦めて戻ろうとしたとき,目の端にチラとこのムックが飛び込んできた。ちょうどこの4月に発行されたものであった。やれやれ,これにするか。
母の反応は,まぁどうということはなかったのだが,珍しく礼なんか口にしていた。だったらまーいーかー。