目ずらし記事

mezalaのブログ

パナのエネループ

めずらしきこと。

吸収合併後もSANYOブランドで発売していたエネループが,ついにPanasoniceneloopになった。SANYO時代は白地のボディに特徴的な字体でeneloopと大書してあったが,製品名の代わりにPanasonicの9文字が大書されている。そもそも松下は三洋のデジタルカメラ部門と充電池部門が欲しくて併合したわけで,既に名の通っているeneloopという名称と,Bauhaus風のロゴをそのまま使ったほうが社のイメージが壊れなくて済んだのにと思う。
新しいeneloopは,つまらないただのボールドのゴシックでPanasonicとでかでかと表示され,その下にeneloopとおまけのように表示されている。まるでeneloop社のPanasonicという商品名のようである。製品の個性も何もあったものではない。まことに残念である。
かつてlenovoIBMのパーソナルコンピュータ部門を買い取ったとき,一定期間は元の所属社名であるIBMのロゴを表示する契約をしてまでイメージの温存を図った。そこまでは同じだが,松下は評価の確立した製品名であるeneloopロゴを打ち消してまで,売名に走ったと見えてしまう。lenovoThinkPadのロゴの代わりに社名をでかでかと表示していたら,おそらくどんなに性能が良くても購入する気になるかどうか…。
日本を代表する一流企業松下ですらこのような状態なのだから,巷にブラック企業が汪溢してもさして不思議はあるまい。
別にeneloopの性能が落ちるわけでなし,そんなことは実はどうでもよいことなのだが,予約してまで購入する人間がいるというeneloopの持つ魅力の意味や製品力を松下は考えて欲しいと思う。
なお,単三は発売日に発送されて8本セットが2293円。単四は翌週の発送で8本セットが2324円。何と単四の方が高価なのである。信じがたいことだ。まさにめずらしきことである。