目ずらし記事

mezalaのブログ

キーボード調達

めずらしきこと.

オークションで入手したWindowsタブレットThinkPad 8用にキーボードを物色していたのだが,結局落ち着くところに落ち着いた感がある.
本当は据え置き用の有線キーボードを探していたのだが,どれもこれも漠然とした要求を満足させられるものはなかったのだ.ある意味,ThinkPad使いの呪縛に類するものだろう.
キーピッチは現在使用しているT420(14インチ画面)とまったく同じで,もう一回り小さなX系(12インチ級)でも十分な大きさだと思うのだが,据え置き前提なので特別な問題はなかろうと思う.
問題は,従来使ってきたのが7段クラシックだったことで,6段アイソレーションに慣れるのかという点だが,現行のT420が使えなくなれば否応なく6段を使わねばならない.T420は最後の7段だったのだ.
まだタブレットの方に常用のアプリケーションを導入していないので,なかなか本番とはいかないが,打鍵感は悪くない.トラックポイントは少々重い気がするが,これは薄いキーボードで「てこ」の支点−力点の距離が短いからだろう.タブレットなのだから,大きな移動は手でタップすればよいことだ.

馬鈴薯収穫

めずらしきこと.

今年は早めに梅雨が明け,晴天が続いたので馬鈴薯を収穫した.まだ4畝のうちのひとつだが,そこそこというところであろうか.
馬鈴薯は植え付けてからの日数がそのまま収穫量に反映するのが普通なので,植え付けが三月の末になってしまった割にはソコソコというところなのだ.
ただし,今年の特徴として,畝幅が狭かったせいで雑草が思うように刈れず,結果的に土寄せができなかったので,地上に露出して青くなってしまったものが少なからずある点,隣の敷地との境に塀を設置した都合で小石が多く混入し,そのせいでなのかくびれた形状のものが少なくない点,虫食い状の穴の空いたものが例年より多いと感じられる点がある.
例年,この時期は雨の日が続いて馬鈴薯掘りが遅れがちになる.畑から水気が抜けないと掘り出したときに,土が落としにくくなるから,晴れた日が何日が続く必要があるし,大抵は休みの日に雨に見舞われるということがありがちだ.結果的に,地上の葉や茎が枯れてから掘り出すということもある.ここまで遅れると,保存日数に影響するらしい.(上が枯れてから掘ると日持ちがするという情報もある.「自家菜園歳時記」では,上が枯れてから掘ると日持ちしないと書いてある.どっちなんだ.)
あれこれと諸問題はあるものの,分相応の収穫ができそうなので,このあたりで満足しておくことにしよう.大きめのキウイフルーツのサイズを標準とすれば,その3倍ちかい重量の爆弾ハンバーグサイズのものもいくつもあるし.
…と言いつつ,2畝目を掘り始めたら,地上に露出したものがごろごろしていて,さながらソラニン天国の様相である.ぎゃー.

桜桃の初収獲

めずらしきこと。

朝一番で桜桃(さくらんぼ)の収獲を行った。
毎年言及していることだが,網掛けしていない枝については,既に数日前から鳥が群がって淡黄色く色づいたものを啄んでは落としてしまい,青い実しか残っていない。その青い実すら目がけて遠くから押し寄せて来るのだから始末が悪い。
昨年,樹木繁殖の敵が人類であるから鳥にも分け与えているようなことをここで書いたのだが,どう考えても熟れないうちから樹下に落としてしまう鳥類も同類であると,認識を改めた。
来年は,冬のうちに樹形をこじんまりとさせて,樹全体を網掛けしてしまおうと考えるに至っているのである。

屋根にアンテナを上げる

めずらしきこと.
電気屋さんに頼んで屋根の上に地デジアンテナを上げた.
…今頃何を?…という感じなのだが,これまでは自力で二階壁面に平面アンテナを設置しており,これを置き換えるアンテナを設置したということなのだ.
自分は,どこの家でも屋根に上がっているアンテナが如何にも景観を壊していると思っていて,地デジ放送が始まるという頃,これでようやく室内アンテナくらいで受信できるものと期待してしまったのだ.しかし,その期待はUHFアンテナを上げねばならないという状況によって完全に裏切られてしまったのである.それでもウチだけはアンテナを上げたくないとアレコレ考え,平面アンテナを壁面に設置したのだった.
設置に関しては,結構苦労した.モルタル外壁に太い木ねじを二本入れなければならず,かと言って,どこに柱があるのか外観からはよくわからないし,柱を連結する金属プレートにぶち当たったらアウトである.外壁は水の侵入など防がなければならないので,無駄な穴は開けたくなかった.とは言え,悩んだは悩んだが最終的にはカンで空けることになる.結果オーライだったが,なかなか緊張するものである.
その後は二階の天井裏にもぐってケーブルを這わし,VHF時代に使っていたブースターを交換し,なんとか映るようになった.しかしながら,電波が弱くてNHKでブロックノイズは出るわ,地域局は見られないわ,猛暑の季節に屋根裏に潜り込んでケーブルを這わせたことがほとんど報われていなかったのである.そして,その後何年もの間,家族に責められ続けてきたようなものだ.
せっかく上げる以上は,Tokyo MXが見られるようにしたいと思い,とにかく一番性能のよいアンテナを上げてくれと電気屋さんに頼んだ.「カネに糸目をつけない」などと不遜なことも口走ったものだから,やたら大きく鳥足が何十本も付いているような奇怪なルックスのアンテナが猛禽のごとく屋根の上から下界を睨めつけている.
これこそが景観を壊すものの典型だと,つくづく思った.

母が逝く

かなしきこと.
12月のはじめに嚥下障害により食事がとれなくなって入院した母が,96歳の生涯を閉じた.
父の存命中は,認知症の進んだ父の世話を一人でしており,非常にしっかりしていたのだが,父が亡くなって以降,急速に認知症が進んでしまい,数年前から家族すら認識できない状況にあった.あの,しっかりした母の印象が強すぎて,障害の生じた母を見るのがひどく苦しく辛かったのだが,いざ逝ってしまうと,自分や家族を認識できなくても,もっと色々と話しておけばよかったのではなかったかと思う.
母は,所謂お嬢様育ちで,片田舎のしがない教師の家に嫁に来てから,やったこともない野良仕事に精を出し,貯蓄に勤しんで,町内のどこの家より早くテレビを買い,父の念願だった家の新築もとげた.良妻と言えるのだろうが,その一方で子供を他家の子と比べる育て方しかしなかったし,人の悪口しか言わないような人だった.負けず嫌いだったのだろう.そういった意識が表に出すぎていて,そんな母の姿は自分の目には……(以下自粛)
母は何をするにも手を抜いたことがなかった.何をするにも一生懸命だった.そういう所や負けず嫌いという性格は,まったく自分には遺伝しなかった.是も非もないが,やや寂しい気もする.
今日は,ひどい風の日だった.
あたかも強い風の中を生きてきた母を象徴するような日だったと思う.ある意味,ふさわしい天候だったと言えるかも知れない.

裏庭とセキレイ

めずらしきこと。

ここ何年か連作を嫌う馬鈴薯を作っていなかったので,今年は久々にやろうと思い立ち,先週種芋を買ってきた。例年よりも農作業の開始時期が早いが,やるからには何とか二月中に植え付けをしたいのである。
ただ,あまり欲張ってもどうせ元が取れないので,男爵を3kg,メークインを1kgにとどめておいた。
加えて,今回は草木灰を準備できなかったので,それも一袋。塵芥の類が100円とは畏れ入るが,なかなか焚き火もやりにくいご時世なので是非もない。今年中にとしき氏に教えてもらったウッドガスストーブを自作などして,草木灰の自給にもこれ努めなければならないだろう。忙しいことである。
昨年修理した耕耘機を繰り出して,3坪足らずの場所を耕した。しばらく使っていなかったところであるし,隣の区域の甘藷を手入れする際に踏み固めてしまったうえにそのツルを放置していたようなところなので,なかなか深くは耕せない。それでも流石に機械だけあって2刻ばかりで返した。
耕耘機をかけている間,例によって耳聡い鳥がエンジン音を聞きつけて飛んできた。土中から追い出された芋虫が目当てである。
暖かい季節ならムクドリが集団でやってくるのだが,本日はセキレイが一羽のみ。ずいぶん一生懸命になって餌を探していたが,気の毒なことにあまり収獲はなかったようである。虫も冬眠中はもっと深場にいるのではないだろうか。