目ずらし記事

mezalaのブログ

屋根にアンテナを上げる

めずらしきこと.
電気屋さんに頼んで屋根の上に地デジアンテナを上げた.
…今頃何を?…という感じなのだが,これまでは自力で二階壁面に平面アンテナを設置しており,これを置き換えるアンテナを設置したということなのだ.
自分は,どこの家でも屋根に上がっているアンテナが如何にも景観を壊していると思っていて,地デジ放送が始まるという頃,これでようやく室内アンテナくらいで受信できるものと期待してしまったのだ.しかし,その期待はUHFアンテナを上げねばならないという状況によって完全に裏切られてしまったのである.それでもウチだけはアンテナを上げたくないとアレコレ考え,平面アンテナを壁面に設置したのだった.
設置に関しては,結構苦労した.モルタル外壁に太い木ねじを二本入れなければならず,かと言って,どこに柱があるのか外観からはよくわからないし,柱を連結する金属プレートにぶち当たったらアウトである.外壁は水の侵入など防がなければならないので,無駄な穴は開けたくなかった.とは言え,悩んだは悩んだが最終的にはカンで空けることになる.結果オーライだったが,なかなか緊張するものである.
その後は二階の天井裏にもぐってケーブルを這わし,VHF時代に使っていたブースターを交換し,なんとか映るようになった.しかしながら,電波が弱くてNHKでブロックノイズは出るわ,地域局は見られないわ,猛暑の季節に屋根裏に潜り込んでケーブルを這わせたことがほとんど報われていなかったのである.そして,その後何年もの間,家族に責められ続けてきたようなものだ.
せっかく上げる以上は,Tokyo MXが見られるようにしたいと思い,とにかく一番性能のよいアンテナを上げてくれと電気屋さんに頼んだ.「カネに糸目をつけない」などと不遜なことも口走ったものだから,やたら大きく鳥足が何十本も付いているような奇怪なルックスのアンテナが猛禽のごとく屋根の上から下界を睨めつけている.
これこそが景観を壊すものの典型だと,つくづく思った.