めずらしきこと。
夕飯の支度をしていた妻が,「ひ〜」と言いながら何かを擂りおろしている。昨日,自動車保険を更新してきた際にJAの直売所で買ってきた自然薯を擂っているのだ。
玉葱か何かで目がしみるのかと思いきや,
「ひ〜,痒い〜」
そうか,痒いのか。
妻はひどく敏感肌ということもあるのだろうが,ちょっとでも素手で水仕事などしようものなら,すぐにボロボロの手になってしまうほどなので,トロロの類は辛かろう。
…ということで即座に選手交代。
擂りおろした自然薯は,海苔に挟んで油で揚げるだけである。
この料理は,職場の先輩宅に同僚が集まった折に覚えたもので,大和芋では粘度が足りなくてできない,自然薯ならではのものである。あれからもう十年以上経つことにちょっと驚いたのだが,それほど自然薯は八百屋などに出ていないものなのであろうか。
油で揚げるだけで,まるで餅のような食感である。うまい!