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mezalaのブログ

熊野古道をめざす旅(8/24) その2

 めずらしきこと。
 東京駅に着いたのは指定列車が発車した20分後の8時10分であった。窓口に並んで切符を買い替えようとしたが結構な人が並んでいるし,悩んでいるのかゴネているのか妙に時間のかかる人もいて,10分近くかかってようやく手続きの開始。だが,買い替えというのはこちらの思い込みで,乗り遅れた指定席券で別の列車の自由席に乗ればよいという。なるほど。劇場などの指定席と混同してしまっていた。
 知っていればさっさと乗れたのに,結局20分発のぞみにはタッチの差で乗れなかった。階段を上がって駅員に合図しながら無理に乗り込もうとしたら,鋭く笛で制止されてしまったのである。もっとも,のぞみの運行は思っていた以上に頻繁で,次の発車はわずか10分後の8時30分であった。
 自由席の3号車に乗り込むが2席側は確保できず,3席側の窓際に座ったら強く陽が差し込むため窓のシャッターを閉めた。なるほど,富士山の見える2席側から埋まるのは当然でもあろう。
 10時20分に名古屋に到着し,近鉄窓口で車列変更手続きを行う。10時30分の難波行きに乗りこむと,すぐに車掌の改札があった。席指定はできないので,指定席券を持った人が乗ってきたら席替えしてほしいという。適当に座ったものの,途中の桑名や四日市で人が乗ってくるたびに,指定券を持っている人ではないかと落ち着かない。
 11時13分に白子で宇治山田行きに乗り換える。まとまって座れる席が空いておらず,しばらく立っていた。黄金色の田畑が続く,のどかな風景である。いきなりトラブルに遭遇した朝だったが,思った以上にあとは順調であった。