目ずらし記事

mezalaのブログ

北方領土の日

 めずらしきこと。



 今日は「北方領土の日」である。
 安政元年に日露和親条約が結ばれ,北方領土が日本の領土として確定した日に因むそうだ。1981年に北方領土返還運動を盛り上げようと制定されたのだが,今日の朝日新聞は一言も触れていない。
 1970年代に日中が国交を回復し,中国共産党は旧ソビエト連邦覇権主義批判を展開するなかで北方領土についても言及していた。日本の北方領土返還運動を側面から支援する形となり,日本ではそれまでの「島よ帰れ」から「島を返せ」運動に発展したのである。右翼の奪還論と一線を画す新たな国民運動になりつつあったはずだった。
 さて近ごろはどうだ。連邦が瓦解してロシアなどの資本主義諸国になると,右翼すらサッパリ北方領土を口にしなくなった。結局相手が赤いから攻撃していただけなのではないかと思わせるほどである。ロシア相手であれば本来,千島・樺太交換条約時点に戻って全千島の返還を要求すべきであろう。尖閣どころの騒ぎではない。
 ところが全千島返還を要求する政党は日共だけなのだそうだ。やれやれ。このままでは,北方の資源はあらかた掘り尽くされてしまうぞ。