目ずらし記事

mezalaのブログ

オスマンサス

めずらしきこと。

先日来,金木犀の香りがするたびに周囲を見渡して木を探すようになっている。金木犀の学名である「Osmanthus fragrans var. aurantiacus」のOsmanthusは木犀属のことであるが,語源からいうとギリシャ語の「osme」+「anthos」(香り+花)なのだそうで,しかも「fragrans」も芳香という意味だから,ともかく木犀というのはその香りが第一の特徴だということになる。その名にふさわしく香りによって存在する木と言えようか。この香りがすると「ああ,本格的に秋が訪れたのだな」と毎年のように他所様の家の塀の中を眺めて,馥郁とした芳香の元を探すのだ。



木犀の木というのは,ふくよかに見えて実は中身はガリガリである。着飾って香水の匂いをぷんぷんさせる痩せた女を想像すると言ったら,ちょっと穿ち過ぎだろうか。