目ずらし記事

mezalaのブログ

長崎は今日もハレだった(7/28) その1

 めずらしきこと。

 最寄り駅の始発5時18分の電車に乗るため4時起き。夜半から降っていた雨が時々強く雨戸をたたいていたのを聞いていた。
 飼犬のマーコは家族全員で歩いて出かけるとオウオウとひどく悲しげに鳴くので,旅行のときはばらばらに出発するのだ。今回は雨でもあるので妻子を駅まで車で送ってから一旦戻ってわたしひとり歩くことにした。(マーコは結局2日間騙されて,3日目に家族が誰もいないということに気付いて鳴いたらしい。)
 羽田には予定通り1時間前には到着し,航空機は何の支障もなく飛んでいることを確認。1週間くらい前から中国西部・九州北部に集中豪雨があり,土石流や山崩れが頻発しているような報道が多く,行き先を聞いた人たちをだいぶ心配させたのだが,館林の竜巻に我が家で気付かないのと同様,広域で同様の被害が多数発生していたら国を滅ぼすほどの未曾有の大災害である。



 羽田発8時30分JAL0313便は比較的新しい機体で,各座席ごとにディスプレイが付いているし,イヤホンも通常のスピーカ型なので使いやすい。特に支障もなく福岡空港に着いたのだが,驚いたのは福岡空港がほとんど街中に有るということ。生活領域のよく見えるところを航空機がぐんぐん降下していくのである。道が渋滞しているなぁ…などと妙なことに感心しながら着陸していった。


 空港を出て,まずバジェットレンタカーに連絡。すぐそばなんですけどねーなどと言われたものの,見えるのは大手の看板ばかりでまったく見えないため,迎えに来てもらったら一方通行の道をずいぶん迂回して,ちょうど駐車場で見えなかった位置に有ることがわかった。車種は吹石パッソでナビ付きである。まずは昼に豚骨ラーメンを食べたいと思い,バジェットのお兄さんおすすめの一風堂という店をナビで設定してもらい出発した。ところが,ナビ慣れしていないせいもあるのだが,ナビが一風堂として示したのは日曜大工用品店のような建物で,看板も出ていない。道の左車線に沿って看板を探しながら走行していたら,そのまま太宰府インターに進入してしまい戻れなくなってしまった。交通機動隊っぽい人(多分違う)に尋ねると,ともかく筑紫野インターまで行って戻ってくれとのこと。この時点で有名店のラーメンは諦めることになった。
 筑紫野インターを下りて太宰府天満宮に向かう途中で,どこか適当なところに入ろうということになり,看板の目立った大助という店に入った。昼少し前だったが,客が誰もいなかった。これはちょっと失敗かと思いつつ店に入ると,何と食券機がある。うわ,完全に失敗だ,と思った。まぁ,そんなことを言っていても仕方がない。ラーメンと餃子を頼んで席に着く。出てきたラーメンは極細麺であった。角煮が軟らかくとろけるようである。辛味の入ったスープは意外にまろやかだが少し不思議な感覚。どうやら伝統的な味を売りにする店ではなく,創作ラーメン的な店に入ったということなのだろう。餃子もごく普通だったが,サラダと漬物は食べ放題なのであるから,まずまず良心的と認めてよいのではないだろうかと思った。最初は閑散としていた店内も,地元の人らしき客がそこそこ入ってきた。