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mezalaのブログ

「LIFE」を聴く

めずらしきこと。
12月19日は,劇作家・如月小春の忌日である。如月小春のたぶん唯一のラジオドラマである「ライフ」を聴いた。

坂本龍一如月小春のラジオ・パフォーマンス 『LIFE』
如月小春:脚本,坂本龍一:音響構成.
松崎州男:効果,佐々木幹夫:技術,平野敦子:演出.(NHK東京)
出演:坂本龍一如月小春,伊野万太,稲葉真,滝川真澄,常田景子,阿部真澄,山本浩子;劇団NOISE.
初放送:1984-12-22.
ステレオ 50分

如月小春は,われら同世代のホープ(死語)だった。演劇界ではこの世代のことを「第三世代」と言うらしい。なのに四十代で逝ってしまった。そのときついに(ようやく)青春が終わったように思ったものだった。

「ライフ」は現代版「変身」と言えるだろう。芋虫への変身は自己収縮から破滅へと向かうが、機械の身体が増殖してゆく状況を楽しんで,それを日常として受け入れてしまうところが現代的なのである。