目ずらし記事

mezalaのブログ

定番フリーウェアを取り巻く罠

めずらしきこと。
新しいPCを買うと,それまで使っていたPCが臍を曲げて壊れるという法則がある。一応今回のところは旧PCは依然として絶好調なのだけれども,何とも悲惨なことに新旧のPC間のファイルの受け渡しに使用しているネットワーク対応ハードディスク(以下,NAS)が突然壊れてしまったのである。
がちょーん。
今日はようやく9月の祝日勤務の代休が取れたので,昨日届いたThinkPad T420のカスタマイズに勤しもうと考えていたら,昨晩までNASは正常に動作していたのに,今朝電源を入れるとHDDは回っているのだがPC側から認識できない。一旦電源を落とそうとしたが,電源ボタンを押し続けてもシャットダウンしない。おそらくHDDユニットは問題がなく,ケースの方のシステムに不具合が出たのだろう。データは後で復旧するとして,今日のところは方々からソフトをダウンロードして導入するしかないのだ。
プリインストールされていたのは,Adobe Reader, Google Chrome, Evernote といったところで,昨夜のうちにインストールしておいたのは,Microsoft Security Essentials, Adobe Flash Player, Lhaz, Firefox, Thunderbird, Opera, Google IME, Orchis である。
今日はメディア系ソフト及びOfficeと思い,SMPlayer, AudioEditor, LibreOffice を入れた。次に,Any Video Converterをインストールしようとしたところ,Baidu IMEを抱き合わせでインストールさせられそうになったので途中で回避した。そしてSTEP_M(SuperTagEditorのアルバムアーティスト対応版)を入れようとしてまたしても何やら様子がおかしいのに気づいた。http://mimumimu.net/software/ でzip版をダウンロードすべきところが,どういう経路をたどったものか http://step-m.apportal.jp/ に飛ばされてexe版をダウンロードさせられてしまったのである。おそらくどこかのリンクが書き換えられていて誘導されたのだろう。そのままインストールしようとすると,hao123がどうのこうのというので,途中でインストールを停止した。なんとインストールを許諾しないと先に進めないのである。窓の杜に戻ってzip版をダウンロードし,問題なくインストールを行うことができた。
ところが,である。次にAudacityをインストールしたのちmp3のエンコードに必要なLameを含むコーデックのパッケージを http://www.free-codecs.com/Lame_Encoder_download.htm からダウンロードしたところ,何故かexe版だった。何やらおかしな気がしたものの特別おかしなリンクをたどった印象がなかったので実行したところ,それ以降Fx,IE,Chromeで何かをするたびに「お使いのPCの性能が低下しています」「お使いのPCがクラッシュ寸前です」という内容のチカチカ煩わしい広告バナーが常に表示されたり,「スパイウェアが検出されました」というウィンドウがポップアップされるようになってしまった。
IEアドウェアを調べてみると,Lyrics-Fan2などというものが入っている。この状態ではストレスがたまるばかりなので,すっぱりとWindowsの復元ポイントをこれらのインストール前に戻すことにした。推奨された復元ポイントはLibreOfficeを入れる前までとなっており,だいぶ戻ることになってしまうが仕方がない。せっかくの代休の日にずいぶん無駄な時間を費やしてしまったが,これも勉強のうちだと諦めるしかないだろう。
それにしても,いずれも定評のあるソフトばかりなのに,取り巻く環境はずいぶんおかしな具合になってきたものだ。Baidu IMEやhao123などはまだマシな方かもしれないが,Lyrics-Fan2は最悪である。不安をあおって別のスパイウェアなどをインストールさせようという魂胆なのだろうが,発想が俗悪すぎるではないか。