目ずらし記事

mezalaのブログ

眼鏡を新調する

めずらしきこと。

近ごろは辞書の一番小さな文字を判別するために,遠近両用レンズを入れた眼鏡の下枠付近で見るような癖がついてしまい,まるで貞子の目のようになってしまっている自分を想像して気味が悪くなったので,眼鏡を新調した。
上が新しい眼鏡で,下が現行だった眼鏡である。
現行だった眼鏡のフレームは「ミクロチタン」というシリーズで,フレームが非常に軽くしなやかであるのだが,このシリーズにはトラッド調のものがなくて仕方なく角ばった形のものにしたのだが,毎朝鏡を見てどうも自分らしくないと思いながら3年が経過した。
ミクロチタンのシリーズを諦めてトラッド調のものに戻したが,ミクロチタンの掛け心地には遠く及ばない。まぁ,そんなことをパリ・ミキで言っていたのだが,ある日パリ・ミキからミクロチタンの新作が入荷したので見てみないか,という電話があったと妻からメールを貰った。連絡を貰ったその日のうちに速攻で見に行ったのだが,残念ながら現行だった眼鏡の針金のように細いタイプのフレームは縁無しだけだった。縁無しはレンズをとめている螺子がちょっとでも弛むと,ツルの部分の付け角度が変化してしまい,ひどく妙なことになってしまうし,その螺子を自分で締め直そうとしてレンズに傷をつけてしまうという経験がトラウマになっているので絶対に嫌だった。元々よほど気に入ったものがなければ注文通りでいくと決めていたので,結局そのまま作ってもらうことにしたのである。
新しい眼鏡は近視用部分(上部)の度を変えていないのだが,老眼用部分(下部)を2度ほど上げたことによるギャップのせいか,単に慣れていないせいか,掛けて歩くと世界が丸く見えるような気がする。掛け続けているとまだ目の疲れが肩凝りに現れるので,当面は両方使いつつ慣らしてゆくことになるだろう。
他の眼鏡店だとまた色々なフレームもあるのだろうが,昔パリ・ミキにはクレームを付けて(それも自分の側に問題があったことに気づかないだけだったのだが),凄く丁寧に対応してもらってレンズを只で替えてもらったという過去に自ら縛りを課しているので,今更店を変える訳にはいかないのである。