めずらしきこと。
娘は来年成人式を迎える。一生に一遍だけ振り袖なんて着るわけだが,その写真撮影があった。来年1月に着付けして写真を撮るのは今や常識とは言えないようで,若葉の綺麗な季節に着付けと写真までを済ませてしまうのがトレンドらしい。
屋内で2カット,屋外で1カットというところで結構なお値段である。それでも一生一遍なのだから,少しは親らしいこともしてやらねばならないのである。
娘が選んだ着物は白基調のやわらかな色合いで,室内で見ると実にいい感じである。加えて凝った意匠の帯との組み合わせで色彩が映えている。最近は留め袖と見紛う黒基調の振り袖も流行らしいのだが,そういうのはレディースみたいな方々にお任せするとしても,思い切って臙脂くらいの色にしてみてもよかったかもしれない,と今日の天気と若葉の色を見て妻と話した。白基調だと,冬はなかなかいい感じだろうと思うが,今は陽光に少し押され気味である。
色あいの通じる花水木の花が残っていてくれてよかった。
着物はやわらかな感じだが,表情が固い。