目ずらし記事

mezalaのブログ

或る先輩への手紙

めずらしきこと。

パワハラの件で相談を受けたので,彼の直接の上司である先輩に報告し,対応をメールで相談していたのだが,そのやりとりの最後のメールで昔話を少し。

このところ、生活態度を改めようと、「断捨離」の真似事をしているのですが、つい先日、本棚の引き出しを整理していたら、「雑感。」と題する○○銀行のメモ用紙裏表にびっしり書かれた二十数年前のメモが出てきました。
内容は、クナブルックナー8番(終楽章)、コープマンのスヴェーリンク、ルージッチコバのイギリスヴァージナル集、ほか、バード、キボンズ、カベソンに魅せられると大バッハさえ通俗という小論文。
春の祭典4種(マゼールアバド、バーンステイン(ママ)、ブーレーズ)、デザルツェンス指揮ローザンヌ室内O演奏モーツァルトのセレナータ・ノットルナがモノーラルながら絶品という小論文。
いずれも、当時の私には理解の及ばない内容でした。「音がいい」と言われても、生演奏を滅多に聴くことのなかった(月1回コンサートに行くとレコード…当時はCDへの過渡期を迎えていましたが…の購入を控えざるをえなかった)私は、本当の意味での「いい音」よりも、パイオニアS955IIIから直進して脳を抜けてゆく「音波」にしか興味が持てなかったのだと今になって気付きました。
あのころから秋葉原電気街ではオーディオ専門店が電脳専門店に化けていき、自分自身も電脳機材に給料をつぎ込むようになり、家庭を持ってパワーアンプに火を入れることが滅多になくなり、次にはCD代が従量制パソ通のチャット代へとすり替わっていきました。
後に残ったのはネット上で得た人間関係だけになったみたいですが…。

さて、それでは睡眠薬を飲んで寝る時刻となりました。

おやすみなさい。

懐かしくも,背伸びばかりしていた自分にとっての,ほろ苦い想い出だ。