目ずらし記事

mezalaのブログ

枇杷の季節

めずらしきこと。

犬の散歩をしていたら,たわわに実った枇杷の木があった。売り物ほどではないが,結構立派な実がなっていてちょっとうらやましくなった。
洟垂れ小僧の頃,枇杷といえば他所の家の垣根のてっ辺から垂れ下がったものを頂戴して食べるものだと思っていて,買うものではなかったのである。自宅に枇杷を植えようとすると,「枇杷は普通の家では植えないものなのだ」と親に言われて,何か習俗的なものだろうかと思っていたが,枇杷のなっている家はどこもかしこもごく普通の家ではないだろうか。
しばらく前の新聞で,種が小さく果肉の多い枇杷の品種ができたというニュースを読んだことがある。こんな品種が出回ってきたら植えようかと思っているところである。もっとも「桃栗三年柿八年,枇杷は早くて十三年」なんて言うそうだ。既に実がなる木を移植しないと,いつまでたっても家族の口を潤してくれそうにないではないか。