目ずらし記事

mezalaのブログ

漫画家・桑田二郎氏を悼む

 めずらしきこと。

 漫画家の桑田二郎氏(当初のペンネームである桑田次郎の方が自分にとってはなじみがある)が,7月2日に逝去されていたことが伝えられた。
 ラジオドラマ化,テレビドラマ化,映画化された「まぼろし探偵」の原作者であり,大ヒット作の「8マン」(エイトマン)に代表されるSFヒーロー作品のコミカライズを多く手掛けた。ウルトラシリーズ3作目の「ウルトラセブン」のコミカライズについては13話を描いた。(後年の覆刻版では,同時期に他の雑誌で連載されていた一峰大二版を下巻としての3巻構成となっている。
 桑田二郎氏の魅力は,何と言っても確かなデッサン能力と躍動感だろうが,子供向けの漫画であっても一切の妥協を許さない姿勢があってこそ,精緻の極みといってよい表現ができたのだろうと思う。
 心からご冥福をお祈りします。

 原作の実写版では,あまりアクションシーンのない紅一点のアンヌ隊員だが,コミカライズされたものでは大胆に脚色されていて,アクションヒロイン好きの自分にはたまらない。

 見よ,この躍動感!

 まぁ,エイトマンのサチコさんと判別がつかないという問題点はあるものの,桑田氏の描くヒロインはまさに究極の美少女である。