目ずらし記事

mezalaのブログ

15年前の沖縄料理オフ

めずらしきこと。

6月6日と言えば,雨ザーザー降ってきて,三角定規にヒビいって…(違
15年前の1998年6月6日(土)に行われた沖縄料理オフを思い出す。
当時は,既にOSのスタンダードがDOSからWindowsに劇的な速度で切り替わってゆく中,その一方でHP200LXというDOSマシンがしぶとく生き残っていた時代だった。そこで我等がVZ EditorHP200LXという二大大ベストセラーを組み合わせた本「HP100/200LXをVZで活用する本」を,当時から既に伝説的なネットワーカーだった y.mikome氏がVZの版元であるビレッジセンター出版局から1995年1月に出版する。
それから3年の後,niftyserveのVZ関連会議室で上記の本を含むVZ関連本が欲しいという書き込みがあり,何故かその人の職場の先輩が会議室の常連で,たまたま開催に向けて動いていたオフ会でVZ本を持ち寄ろうという話に発展し,そしてWindows向けエディタの販売に忙しく何年も会議室に顔を出していなかったy.mikome氏の突然の参加表明で一気に盛り上がる。
ところが,開催場所の沖縄料理店での飲食が非常に印象深く,事実その新宿の沖縄料理店の料理はとても美味しくて,勧められた泡盛久米島の久米仙」のすっきりとした飲みくちと店のママの透き通った美貌が重なって,自分の脳内では「沖縄料理オフ」というように趣旨がすり替わってしまったのだった。実際のところ,VZ本持ち寄りという本来の目的は美味しい沖縄料理にすっかり吹き飛ばされてしまって,メインゲストであるy.mikome氏からもまるで著書の話は出ず,全員が沖縄料理に舌鼓を打ち続けていたのである。人間の食欲こそ恐るべしというべきか。
まぁ,そう言いながらも自分の所蔵本には,ちゃっかりとサインを貰っておくところが見上げたところなのである。但しサインを入れてもらったところが標題紙の前の見返しで,「VZユーザに捧げる」と献辞があるものの肝心の本のタイトルが薄く透けて見えるか見えないかという所なのが失敗だったかもしれない。
y.mikome氏はその後,ビレッジセンターの沈没に際して最期まで船に残る航海士のように行動し,丹精込め育て上げたWZ Editorとも決別して,オープンソースソフトウェアのプログラムやUNIX系サーバのメンテナンスを請け負う会社「OPEN SOURCE HOUSE」を起こすに至るが,Weblogの設置されていたドメインmyopensrc.comは売りに出されている状態でインターネットアーカイブにも遺跡は見当たらず,facebookのアカウントはあるものの消息は不明と思われる。以前,そのブログでおそらく軟体補完計画について,ご自分の根源がそこ(VZマクロ)にあることを改めて知ったという旨の発言をされていたのを読んだことはあったのだが,あれはいつ頃のことだったか…。y.mikome氏がc.mos氏のブログにコメントしたのが2009-01-05だから,それより後だったような…。
ネットではおそろしく真面目で怖い人のような印象を持っていたが,リアルでは(かなり腹の出っ張った)面白いおじさんだった。狭い店のオフではテーブルが分かれてしまってろくにお話もできなかったのだが,またいつかお会いしたいネットワーカーのひとりである。元気で暮らしていることを心から願う。
2013-06-08追記:RapidExp:ウェブアプリ請負なフリープログラマの独り言において健在であることを確認しました。他山の璧も直さないと…。