目ずらし記事

mezalaのブログ

病院をハシゴ

めずらしきこと。
本日は月に一度の通院日である。それに加えて,ひどい飛蚊症状が出ているため,隣町の有名な眼科にかかっておこうと考えた。数日前から,蚊が飛ぶというよりも蠅が飛ぶような大きくて色の濃い飛蚊が出ているのだ。目の前を小蠅がふぅと通りすぎるのを感じて,思わず手で払ってしまうというひどい状況なのである。
精神科ではいつもどおり体調を訊ねられる。近頃は非常に調子が良い旨を答えるわけだが,逆に医師は心配げなのだ。患者の側から「躁状態」だと医師が判断すべき事柄を口にしたことを恥じて,相変わらず薬を飲まないと睡眠がとれないこと,一方でやりたいことが山のようにあって逆に睡眠時間を減らしてしまっていることを説明する。近頃大きな買い物などをしていないか問われ,財布の紐が緩みっぱなしであることを告白するに至って,金遣いが荒くなっているのはよろしくない傾向であることを告げられた。どうやら本物の躁鬱病になる兆候らしい。躁状態がMAXになると,あとは急降下が待っているだけというわけか。自重せねば…。
次の眼科病院は,通常の駐車場はおろか,砂利敷きの臨時駐車場までいっぱいで,しばらく周囲をぐるぐるしながら駐車場が空くのを待つという,なかなか嫌な状況だった。車の中で無駄に時間が過ぎてゆく間にも何人も受け付けられていったに違いない。さすがに駐車待ちの車は何台もあるわけではなく,10分ほど待って停められた。玄関に回ると,想像をはるかに超えて人があふれている。待合室はおろか下駄箱前の渡り廊下の簀子にまで人が立っているのだ。何時間待つか想像もできないが,ただ無為に待つのも勿体ないので筋トレっぽいことをひそかに続けていたら,疲れてしまって異様に眠くなってしまった。眼科の特徴だが,一度診察室に呼ばれて瞳孔を開く点眼薬をさしてから待合室に戻され,いつ呼ばれるかわからないのでそのまま立って待っている人も多い。玄関口で待っていたときは気付かなかったが,待合室の椅子はちらほら空いているのだ。ちと疲れたので椅子に座らせてもらうと,急激に眠気が襲ってきて睡魔とのたたかいになった。背もたれが低い長椅子なので,上体をばかのようにゆらゆらさせてうたた寝してしまう。

ようやく名前を呼ばれたのは受付を済ませてから2時間近くもたった12時15分頃だった。だが,診察はまだまだで,まずは基本的な視力検査や眼圧検査である。そして,その後一旦待合室に戻されるのであり,実はここからが長い。視力のぼんやりと同期するように意識も朦朧としてほとんど覚えていないが,しばらくして再度呼ばれて瞳孔を開く点眼薬をさされ,それからまた1時間近く待ってから医師の診察となるも,黄斑変性を疑われて眼底三次元画像解析のためのスキャンを行い,診断が終わって会計待ちになったのが14時40分過ぎだった。だいぶすいてきたので会計はほどなく行われて,ようやく解放されるもハラヘリMAXである。濃くてでかい飛蚊は,一応そう心配しなくてよいものらしいけれど,少し遅れたタイミングで網膜剥離が発生することがあるので,2週後くらいに再検査とのことである。


その後,近くのショッピングモールの仙臺屋に15時到着。牛タンシチューランチ+牛タン焼き単品を頼んだ。この時間帯に単品で頼んだ分はさすがに余計だったらしく,夕食に臨んでも満腹だった。同ショッピングモールにあるモンベルで紫外線よけの帽子を買い,エスニック雑貨のチャイハネティッシュボックスカバーやら座布団カバーやらアレコレ買い,甘味処の周辺を一周りしてこれは我慢し次の内科に向かう。もう終了時刻ぎりぎりだったが何とか間に合い,いつもの抗アレルギー剤を処方してもらってようやく帰宅。
ハシゴとは言え,ほとんどは眼科に費やされた一日だったが,2週間後にまた行かなければならないのが気が重いのである。名医のいる病院として有名だけれど院長が診るわけでもなし…とは思うものの,代えの利かない目だけに何か重篤な事態に陥ったときのことを考えると,そのへんの目医者でよいとも思わない。
当分の間は定期的に受診せざるをえないと思うが,やれやれ厄介なことである。